3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(10月20日~10月26日)
あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年10月20日から10月26日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。
・放課後児童クラブ(学童保育所)の運営形態ごとに長所、短所を考えてみます。理想の運営モデルはある? まずは公営クラブ。突発的な閉所、閉鎖、事業の打ち切りはない、などという利点がある一方で、状況の変化に対応する柔軟性が無い、という不便な点があります。 (10月21日掲載)
・放課後児童クラブ(学童保育所)の運営形態ごとに長所、短所を考えてみます。理想の運営モデルはある? 株式会社運営のクラブには、(運営を任せる市区町村側にとって)競争で事業者を選択できることで全体的なコスト削減が可能となる、などという利点があります。一方で、事業そのものに費やす予算を抑制的として利益確保に重点を置く傾向が強く、職員の給与が低いということがあります。(10月22日掲載)
・放課後児童クラブ(学童保育所)の運営形態ごとに長所、短所を考えてみます。理想の運営モデルはある? 保護者系の運営を由来とする法人が運営するクラブの場合には、保護者は育成支援を受ける子どもの声を代弁できる立場であることから、子どもにとって最善の育成支援を実施するために必要なこと、不必要なことを運営に従事する保護者に伝えやすく、事業の実施内容に反映させやすい利点があります。一方で、法人組織の経営と事業運営に関して知識や技能がない保護者が運営に携わることによる組織運営の不確実さがぬぐえない、つまり、法人組織の経営、運営の体制が不完全である、ということです。(10月23日掲載)
・児童クラブの子どもに対する性犯罪で元職員が再逮捕された事案。長期間にわたって、児童クラブの開設時間内に、子どもに対する犯罪行為が行われていたとするならば、「どうしてそのようなことに事業者は気付かなかったのか」を問わねばなりません。どんな条件、環境であれ、違法な行為、犯罪行為についてはそれを犯した者が罪を償う、責任を負うことは当然ですが、事業者(それは同じ場所で働いている同僚も含む)は使用者責任を問われますし、それはつまり、違法な行為や犯罪行為を起こさない、防ぐために事業者はどのような対策、配慮をしていたかが問われるということです。職員への教育、研修は徹底していたのか、子どもへの卑劣な犯行を誘引させかねない職場の環境を改善するなどの対策を講じていたかどうかもまた、問われるのです。(10月24日掲載)
・富山県舟橋村に全国から視察が相次ぐ奇跡の学童保育があると報じられました。私が気になるのは、議員の視察であれ行政執行部の視察であれ、どの点に注目したか、ということです。私が心配なのは「そうか、児童クラブの努力があれば、運営資金は寄付で集められるのだ。ということは役所が出すカネが抑えられる。その分を他に回せるじゃないか!」と、まったく見当違いの理解をしてしまう輩がいるのではないか、ということです。 (10月25日掲載)
・衆議院議員選挙です。子育て支援を掲げる政党があるのか?子育て支援の必要性、重要性をしっかりと訴えている候補者はいるのか。残念ながら、それほど見かけません。衆議院議員選挙の争点としては、とりあえず付け加えておく程度の重要性になってしまい、他の諸々の争点と比べて、前面に押して掲げるには弱いテーマかもしれません。しかし、子育て支援は国の将来を左右する大変重要なこと。そのことに国民の多くが関心を持っていれば、メディアも子育て支援についてより取り上げるようになりますし、政党も候補者も、重要な争点として掲げるようになります。(10月26日掲載)
〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは10月20日から10月26日まで19の市区町村を紹介しました。(紹介済み908市区町村/全1741市町村)
青森県外ヶ浜町
奈良県曽爾村
北海道大樹町
三重県大紀町
茨城県大子町
大阪府太子町
兵庫県太子町
和歌山県太地町
秋田県大仙市
鳥取県大山町
東京都台東区
大阪府大東市
新潟県胎内市
宮城県大和町
兵庫県多可町
滋賀県多賀町
大阪府高石市
富山県高岡市
長野県喬木村
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文は出版社「寿郎社」さんへ直接メールで、または書店、ネット、または萩原まで直接お寄せください。お近くに書店がない方は、アマゾンや楽天ブックスが便利です。寿郎社さんへメールで注文の方は「萩原から勧められた」とメールにぜひご記載ください。
(関東の方は萩原から直接お渡しでも大丈夫です。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください!事業運営資金に困っている非営利の児童クラブ運営事業者さんはぜひご相談ください。運営支援として、この書籍を活用したご提案ができます。)
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現在、放課後児童クラブを舞台にした小説を執筆中です。とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説になりそうです。放課後児童クラブを舞台にした小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。出版にご興味、ご関心ある方はぜひ弊会までご連絡ください。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ぜひご連絡、お待ちしております。
※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。運営事業者に第三者の有識者理事・監事で加わることで運営を支えることが可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演や、放課後児童クラブについて行政担当者・議員への勉強会講師のご依頼、大歓迎です。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
メールアドレスは、info@aiwagakudou.com になります。